チェルノブイリの長い影

衆議院のホームページ『衆議院チェルノブイリ原子力発電所事故等調査議員団報告書』に、『 チェルノブイリの長い影 』というチェルノブイリ原発事故の報告書があります。

胎児への影響

チェルノブイリの長い影 』の77ページから、胎児への影響が書かれています。
ウクライナでは、5msv/年の被曝許容値で規制されていて、 調査した妊婦の 33.6%が発育が停止、つまり流産したと書かれています。

子供への影響

チェルノブイリの長い影 』の72ページの表から

『上記の表に表されているように、避難してきた子供の新生物の増大率は、通常の65倍以上という異常な高さとなっている。
さらに、この子供達の甲状腺の悪性腫瘍は、1992年の60倍の頻度で発生している。』(72ページの記述)
ここで、避難したときに多量の放射性物質を浴びたので65倍になったという指摘があります。
このページ(72ページ)の第3グループというのが避難しない汚染区域に移住している人で、これも22.8倍という値になっています。
チェルノブイリでの避難する放射線量は、5msv/年であるので、日本の20msv/年という放射線規制値は4倍になるので単純計算で80倍の新生物が出るということです。
第3グループは、1987~1992年から2000~2004年の10年程度の低線量被曝の結果です。
まとめると、10年間で5msv/年で規制される地域の人が22.8倍、避難してきた人が65.1倍の新生物が増加するということです。
日本の20msv/年という放射線規制値では、これ以上、新生物が増加する可能性があるということです。

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