福島原発の放流の根拠

福島原発の放流の可否で、田内広氏の発言が根拠のようです。
次に放流容認を肯定する記事を示します。
[意見わかれる福島の処理水放出の「安全性」 その議論の構図]
記事の内容は、田内広氏の発言をもとに、次のように締めくくっています。
『摂取量が極端に多ければ危険なのは間違いないが、基準を満たす限り、問題はない。そういう見解だ。 』
他の多くのマスコミも、田内広氏の発言を根拠として、放流容認を肯定する記事を載せています。

根拠を否定

次に田内広氏が、放流することを容認していないと否定する動画を示します。
[福島第一原発・汚染水タンク撤去後の放射性物質トリチウムを含む処理水の取扱いに関する説明・公聴会(郡山会場) 2018.8.31]

2:35:25「ただし私はトリチウムは安全と申し上げたことは一度もございません」

2:37:05「我々の委員会で放出するということは一切言っておりません。これは勝手に言っているのは原子力規制庁ですから」

田内広氏が、放流することを容認していない のに、マスコミは、 田内広氏の発言を根拠として、放流容認を肯定する記事を載せています。
つまり、放流するのを肯定する理由が書かれていて、その理由の大元の人物が放流を否定しているという矛盾した記事を、マスコミが平気で公に公開しているのです。

致命的なこと

一番致命的なのは医者ではないということです。
医療関係者であれば、放射線機器を妊婦と胎児に使うのは禁忌というのが常識です。
田内広氏、あるいは、他の御用学者のいう、『DNAが破損してもDNAが修復される 』 というのは、成人の大人のみの話です。
大人の5倍という子供の放射線による感受性は語られていませんし、胎児ともなればその影響は計り知れません。
もし、妊娠中の女子の子宮にいる胎児のDNAが破損すると、DNAの修復は行われず奇形になるか死んでしまいます。
つまり、子供が生まれなくなります。
放流して被曝するのは成人の大人だけではありません。

胎児への影響

衆議院のホームページ『衆議院チェルノブイリ原子力発電所事故等調査議員団報告書』に、『 チェルノブイリの長い影 』というチェルノブイリ原発事故の報告書があります。
この『 チェルノブイリの長い影 』の77ページから、胎児への影響が書かれています。
ウクライナでは、5mSv/年の被曝許容値で規制されていて、 調査した妊婦の 33.6%が発育が停止、つまり流産したと書かれています。

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