トリチウムの健康被害の検証
2020年2月1日 2020年2月2日
前の記事『六ケ所再処理工場の放射能汚染』より、アクティブ試験により年間13名の小児がん罹患者がでるという結果から、トリチウムの健康被害を検証してみたいと思います。
全被害予想
『使用済燃料棒は毎年1000トン、もう保管場所がない』より日本の各原発に保管されている使用済み核燃料の総数が1万6330トンとわかります。
一方、アクティブ試験によって、年間平均276トン受け入れて、年間平均13名の小児がん罹患者がでたということで、全ての使用済み核燃料の再処理を行うと、
全被害予想として、 1万6330トン/276トン×13名で、 769名の子供が小児がんを発症することになります。
トリチウムの詳細
日本原燃㈱再処理施設 |
液体放出:1300兆Bq(2007) |
気体放出:9.8兆Bq(2007) |
「数字は2009年度~2018年度で一番高いものを記載」とあり、いみじくも平成19年の小児がんの最大罹患数年度に一致しています。
4月集計月とすると、前年度の結果となるので、これも、平成18年の受入量540トンの受入量の多い年に一致しています。
平成19年の罹患数が40名なので、停止後の平均罹患数21名を引くと、19名となり、
受入量540トンの使用済み核燃料の大気放出トリチウム量は、9.8兆Bqであり、19名の子供が小児がんを発症することになります。
もし、受入量540トンの使用済み核燃料の内、海洋投棄分のトリチウムを大気に放出したとすれば、1300兆Bq/9.8兆Bq×19名で、2,520名の子供が小児がんを発症することになります。
9.8兆Bq/19名は、一人あたりのベクレル数で、0.5兆Bq放出すると一人の子供が小児がんを発症します。
六ケ所再処理工場から放出されたトリチウム0.5兆Bqあたり、子供一人が小児がんになります。